Dev Study
← トップ

Claude Code の標準スキルと使い方

Claude Code に同梱されている標準スキル 20 個(一部は artifacts や Chrome 連携などの条件付き)と、よく使う組み込みコマンドについて、何をするか・いつ使うか・呼び方をまとめました。根拠は 公式ドキュメントのコマンド一覧 ↗ と スキルのページ ↗ です。文章はこのサイトで書いたものです。

2026-10-03 時点のドキュメントに基づきます(手元の Claude Code は v2.1.288)。機能ごとに必要な版が違い、変わりやすいので、claude --version と /release-notes で確かめてください。

用語の区別

「スキル」「コマンド」「プラグイン」は近い言葉ですが、公式ドキュメントでは別のものです。

スキル(skill)
SKILL.md に書いた手順や知識を Claude の道具箱に加える仕組みです。/名前 で自分が呼ぶほか、関連する話題のときに Claude が自分で読み込みます。公式の定義: 「Create a SKILL.md file with instructions, and Claude adds it to its toolkit.」公式ドキュメント ↗
標準スキル(bundled skill)
Claude Code に最初から同梱されているスキルです。中身は Claude に渡されるプロンプトで、自作スキルと同じ仕組みで動きます。コマンド一覧では Purpose 欄に Skill と印が付きます。公式の定義: 「Bundled skills are prompt-based: they give Claude detailed instructions」公式ドキュメント ↗
組み込みコマンド(built-in command)
CLI 本体に動作が実装されているコマンドです。多くは /compact や /model のように決まった処理を直接実行し、プロンプトを Claude に渡しません(/init や /security-review のように Claude から呼べる例外もあります)。公式の定義: 「Most built-in commands instead execute fixed logic directly.」公式ドキュメント ↗
カスタムスキル(custom skill)
自分で .claude/skills/<name>/SKILL.md に置くスキルです。旧来の .claude/commands/<name>.md も同じ /name を作り今も動きますが、新規はスキル形式が推奨です。公式の定義: 「Custom commands have been merged into skills.」公式ドキュメント ↗
プラグイン(plugin)
スキル・サブエージェント・フック・MCP サーバーなどを1つのディレクトリにまとめ、まとめて導入・有効化する単位です。中のスキルは /plugin-name:skill-name の形で呼びます。公式の定義: 「a directory of skills, agents, hooks, MCP servers, or other components」公式ドキュメント ↗
サブエージェント(subagent)
別のコンテキストウィンドウで特定の仕事を受け持つ Claude です。検索結果やログで本線の会話を埋めずに済み、要約だけが戻ってきます。定義は .claude/agents/ に置きます。公式の定義: 「Subagents are specialized AI assistants that handle specific types of tasks.」公式ドキュメント ↗
フック(hook)
セッション中の決まった時点(ツール実行の前後など)で自動的に走る、自分で定義したシェルコマンドや HTTP 呼び出しです。Claude の判断に関係なく毎回動くのがスキルとの違いです。公式の定義: 「user-defined shell commands, HTTP endpoints, MCP tool calls, LLM prompts, or subagents that execute automatically」公式ドキュメント ↗
ワークフロー(dynamic workflow)
多数のサブエージェントを束ねる JavaScript のスクリプトを Claude が書き、背景で実行する仕組みです。同梱のものが /deep-research で、コマンド一覧では Workflow と印が付きます。公式の定義: 「A dynamic workflow is a JavaScript script that orchestrates many subagents at once.」公式ドキュメント ↗
claude.ai から同期されるスキル
claude.ai で有効にしたスキルが、サインイン済みのセッションに ~/.claude/skills/synced/ へ自動で降りてくる経路です。pdf や xlsx など Anthropic 製のスキルはここから来ます。公式の定義: 「Anthropic's built-in skills such as pdf and xlsx」公式ドキュメント ↗

標準スキル(20 個)と標準ワークフロー

Claude Code に同梱され、/名前 で呼ぶスキルです。固定の処理を実行する組み込みコマンドと違い、Claude への指示書として働き、Claude が道具を使って作業を進めます。

コードを直す・確かめる

差分のレビュー、整理、実際にアプリを動かしての確認、ログを読んでのトラブルシュートまで。出荷前の段階で使うものが集まっています。

/code-review別名: /review

公式ドキュメント ↗

/code-review [low|medium|high|xhigh|max|ultra] [--fix] [--comment] [--max-findings n|all|default] [pr#|branch|path]

何をするか
いまの差分、または指定した PR 番号・ブランチ・パスを、正しさのバグを中心にレビューします。--fix で指摘を適用し、--comment で GitHub PR や GitLab MR にコメントとして投稿できます。
いつ使うか
出荷前に /diff で変更を眺めたあと、バグ探しをさせる段階で使います。コードの整理(重複や抽象度)を見たいときは /simplify のほうです。
使い方の例
/code-review
/code-review high 1234
/code-review --fix

ultra を付けるとクラウドでの多エージェントレビュー(ultrareview)になり、Pro/Max は無料枠3回のあと usage credits が要ります。GitLab MR への投稿は v2.1.257 以降。ultra で github.com の PR を対象にするときは --post を付けると、起動ダイアログで結果の PR 投稿が事前選択されます(v2.1.227 以降)。v2.1.218 以降は forked subagent として走るため、他のスキルと先頭に並べて同時起動(スタック)はできません。

/simplify

公式ドキュメント ↗

/simplify [target]

何をするか
変更したコードを4つのレビューエージェントが並列に見て、既存ヘルパーの再利用・簡素化・効率・抽象度の観点で整理し、修正まで適用します。
いつ使うか
機能としては動いている変更を、マージ前にきれいにしたいときに使います。バグは探さないので、正しさの確認は /code-review と組み合わせます。
使い方の例
/simplify
/simplify src/users/
/simplify 1234

プロジェクトに simplify という名前の自作スキルを置くと、v2.1.286 以降はコミット直前に Claude がそれを実行する指示を受けます(標準の /simplify 自体は対象外)。

/run

公式ドキュメント ↗

/run

何をするか
プロジェクトのアプリを起動して操作し、変更が実際に動いているところを見せます。プロジェクトの種類(CLI・サーバー・TUI・ブラウザ)や README、package.json から起動方法を推測します。
いつ使うか
テストが通るだけでなく、画面や出力で動作を確かめたいときに使います。DB や env ファイルが要るなど起動が一筋縄でいかない場合は、先に /run-skill-generator で手順を記録しておきます。
使い方の例
/run

設定なしで動きますが、標準的でない起動手順の推測は不安定だと公式が書いています。

/verify

公式ドキュメント ↗

/verify

何をするか
アプリをビルドして起動し、コード変更が意図どおりに働くかを観察で確かめます。テストや型チェックで済ませることはしません。
いつ使うか
変更を出す前の最終確認に使います。/run が「動かして見せる」のに対し、こちらは「変更が正しいか判定する」役です。
使い方の例
/verify

自分が呼んだときだけ動きます(v2.1.215 より前は Claude が自分で起動することもありました)。v2.1.200 以降、記録済みの手順が無いときは成功した手順を .claude/skills/verify/SKILL.md に書き残し、リポジトリ直下のそれは標準の /verify を置き換えます。disable-model-invocation 扱いなので /loop から呼んでも文字として渡るだけです。

/run-skill-generator

公式ドキュメント ↗

/run-skill-generator

何をするか
クリーンな環境からアプリを起動する手順(インストール、環境変数、起動スクリプト)を実際に試して捕まえ、.claude/skills/run-<name>/ にプロジェクト用スキルとして保存します。
いつ使うか
プロジェクトごとに1回、起動に DB や複数段のビルドが要るときに使います。以後は /run と /verify がその手順に従い、ビルド手順が変わったらもう一度走らせます。
使い方の例
/run-skill-generator

/debug

公式ドキュメント ↗

/debug [description]

何をするか
そのセッションのデバッグログを有効にし、ログを読んで問題の原因を調べます。症状を書き添えると分析の焦点が絞られます。
いつ使うか
Claude Code の実行中の不調を、セッションのデバッグログから調べるときに使います。インストールや設定の健診は /doctor のほうです。
使い方の例
/debug
/debug MCP サーバーが接続できない

claude --debug で起動していない限りログは既定で off なので、途中で /debug を打った時点からの記録になります。

/claude-in-chrome

公式ドキュメント ↗

/claude-in-chrome [task]

何をするか
Claude in Chrome 経由で、ページのテスト、フォーム入力、コンソールログの読み取りといったブラウザ操作を Claude に任せます。
いつ使うか
フロントエンドの変更を実際のブラウザで動かして確かめたいときに使います。
使い方の例
/claude-in-chrome ログインフォームを一通り試す

claude --chrome で Chrome 連携を有効にしたセッション、または拡張の導入を Claude が提案できる状況でだけ使えます。

繰り返しと大規模化

同じプロンプトを間隔を置いて再実行する、コードベース全体の変更を分割して並列に走らせる、といった「量」を扱うものです。

/loop別名: /proactive

公式ドキュメント ↗

/loop [interval] [prompt]

何をするか
セッションを開いたまま、プロンプトを繰り返し実行します。間隔を省くと Claude が次の間隔を自分で決め、プロンプトを省くと内蔵の保守プロンプトか自分の loop.md を走らせます。
いつ使うか
デプロイ完了の監視や PR の面倒見など、セッション中の軽いポーリングに使います。マシンを閉じても動かしたいなら /schedule(routines)のほうです。
使い方の例
/loop 5m check if the deploy finished
/loop 20m /review-pr 1234
/loop

単位は s/m/h/d で、最小間隔は1分(秒は分に切り上げ)。セッションを開いて Claude が手すきの間だけ発火し、ターミナルを閉じると止まります(--resume で固定間隔のものは戻りますが、間隔を Claude に任せたものは戻りません)。固定間隔のループは7日で終わります。プロンプトにスキルを渡せますが、Claude が自分で呼べるスキルに限られます。組み込みコマンドや disable-model-invocation のスキル(標準の /verify を含む)は実行されず文字として渡ります。

/batch

公式ドキュメント ↗

/batch <instruction>

何をするか
コードベースを調べて作業を5〜30個の独立した単位に分け、計画を提示します。承認すると単位ごとに背景サブエージェントを別 worktree で起こし、それぞれが実装・テスト・変更の公開まで行います。
いつ使うか
JS から TS への移行のように、リポジトリ全体にまたがる大きな変更を並列に進めたいときに使います。
使い方の例
/batch migrate src/ from JavaScript to TypeScript

git リポジトリか、worktree を作る WorktreeCreate フックが必要です。git 外で使うには v2.1.281 以降。

設定と環境を整える

インストールや設定ファイルの健診、権限プロンプトの削減、settings.json の編集。Claude Code 自体の調子を整える段階で使います。

/doctor別名: /checkup

公式ドキュメント ↗

/doctor [prompt-audit [path]]

何をするか
インストールの重複や PATH、壊れた settings ファイルを診断し、使われていないスキル・MCP・プラグインとそのコンテキストコスト、遅いフックも洗い出します。CLAUDE.md の重複削除や、オンデマンド読み込みのスキルへの移行も提案します。
いつ使うか
セッションがどこか重い、設定が効いていない気がする、CLAUDE.md が肥大化した、というときに使います。結果を先に報告し、変更前に確認を求めます。
使い方の例
/doctor
/doctor prompt-audit
/doctor prompt-audit .claude/skills

prompt-audit は CLAUDE.md やスキルの古い・矛盾した指示を監査するサブコマンドで v2.1.283 以降。CLAUDE.md のトリムは v2.1.206 以降。v2.1.205 より前は組み込みコマンドでした。disableBundledSkills を on にしても打てたままで、隠すには DISABLE_DOCTOR_COMMAND か skillOverrides の "doctor": "off" を使います。ターミナルから claude doctor と打つと読み取り専用の診断だけ出ます。

/fewer-permission-prompts

公式ドキュメント ↗

/fewer-permission-prompts

何をするか
過去のトランスクリプトを走査して、よく使う読み取り専用の Bash や MCP ツール呼び出しを見つけ、優先順位を付けた許可リストをプロジェクトの .claude/settings.json に追加します。
いつ使うか
同じ読み取り系コマンドの承認を何度も求められてうんざりしてきたときに使います。
使い方の例
/fewer-permission-prompts

書き込み先はプロジェクトの .claude/settings.json です。

/update-config

公式ドキュメント ↗

/update-config [request]

何をするか
「このコマンドを許可して」「この環境変数を設定して」「フックを追加して」のような要望を言葉で伝えると、該当する settings.json を Claude が編集します。
いつ使うか
settings.json の構造を調べずに設定を変えたいときに使います。テーマやモデルのような項目は /config のほうです。
使い方の例
/update-config allow npm test without asking
/update-config set DEBUG=true

成果物とデザイン(artifacts)

画面モックやスライド、チャートなど、コード以外の成果物を artifact として作るためのスキルと、その参照資料です。

/design

公式ドキュメント ↗

/design [brief]

何をするか
UI モック、画面フロー、LP、ポスターなどを1枚のキャンバス上のアートボードとして下書きし、Claude Design の artifact として公開します。アートボードはデスクトップのブラウザで編集でき、PNG/PDF に書き出せます。
いつ使うか
実装の前に画面の案を複数並べて見たいときに使います。
使い方の例
/design a settings screen for a mobile banking app

v2.1.265 以降、artifacts が使えるセッション、かつ Design テンプレートが有効なアカウントが必要です。Anthropic API では使えますが、Bedrock・Google Cloud Agent Platform・Microsoft Foundry・AWS 上の Claude Platform では artifacts が無いため使えません。

/design-sync

公式ドキュメント ↗

/design-sync [hint]

何をするか
リポジトリ内の React のデザインシステムを変換して Claude Design にアップロードし、以後のデザインが実際のコンポーネントで作られるようにします。
いつ使うか
自分のデザインシステムを持つチームが /design の出力を自分たちの部品に揃えたいときに使います。初回は全コンポーネントを検証するため、大きなリポジトリでは数時間かかることがあります。
使い方の例
/design-sync
/design-sync Acme DS

デザインシステムへのアクセスの認可は /design-login で claude.ai アカウントに対して行います。claude.ai に接続する必要があるため、Bedrock などのサードパーティ経由や Claude apps gateway 経由では使えません。

/slides

公式ドキュメント ↗

/slides [brief]

何をするか
書いた概要からスライド資料を組み立て、Claude Slides の artifact として作ります。
いつ使うか
四半期レビューや技術共有の資料を叩き台から作りたいときに使います。
使い方の例
/slides a quarterly review of the platform team

v2.1.265 以降、artifacts が使えるセッション、Slides テンプレートが有効なアカウントが必要で、条件を満たさないとメニューに出ません。Bedrock などでは使えません。

/dataviz

公式ドキュメント ↗

/dataviz [request]

何をするか
チャート・グラフ・ダッシュボードの設計指針を読み込みます。データに合うチャート形式の選択、役割ごとの配色、同梱スクリプトによる色覚多様性とコントラストの検証までを Claude が行います。
いつ使うか
可視化を作る前に、色や形式の判断を場当たりにしたくないときに使います。パレットはブランド中立の仮のもので、自分のものに差し替える前提です。
使い方の例
/dataviz 月別の売上と粗利を比べるダッシュボード

/artifact-capabilities

公式ドキュメント ↗

/artifact-capabilities

Claude が必要に応じて自動で呼ぶこともあります

何をするか
公開した artifact が使える実行時機能(コネクタの呼び出し、ファイルのダウンロード提供など)の参照資料を読み込みます。自分のアカウントでどれが使えるかも含みます。
いつ使うか
ライブデータを読む、ファイルをダウンロードさせるといった機能付きのページを作る前に読みます。通常は Claude が必要なときに自分で読み込みます。
使い方の例
/artifact-capabilities

artifacts が使える環境でのみ。

/artifact-diagramming

公式ドキュメント ↗

/artifact-diagramming

何をするか
artifact 内の図解についての指針を読み込みます。図が役に立つ場面の見極め、何を描くか、ライト・ダーク両テーマで読めるインライン SVG の書き方を含みます。
いつ使うか
説明ページに仕組み図を入れたいときに読みます。
使い方の例
/artifact-diagramming

v2.1.221 以降。

参照資料を読み込む

特定の分野の公式リファレンスを会話に読み込むスキルです。コードを書く前に Claude が自動で読むことが多く、自分で呼ぶのは手で編集する前などです。

/claude-api

公式ドキュメント ↗

/claude-api [migrate|upgrade|managed-agents-onboard|prompt-audit|cost-optimize|build-eval|hillclimb|preserved-thinking-migration]

Claude が必要に応じて自動で呼ぶこともあります

何をするか
プロジェクトの言語に合わせた Claude API と Managed Agents のリファレンスを読み込みます。サブコマンドを付けると、モデル移行やコスト最適化のような決まった作業を始めます。
いつ使うか
Anthropic SDK を使うコードを書く・直すときに使います。コードが anthropic や @anthropic-ai/sdk を import していれば Claude が自動で読み込むので、手で呼ぶのは主にサブコマンドを使うときです。
使い方の例
/claude-api
/claude-api migrate
/claude-api cost-optimize

サブコマンドごとに必要な版が違います。upgrade は v2.1.236、prompt-audit は v2.1.221、cost-optimize は v2.1.247、build-eval と hillclimb は v2.1.259、preserved-thinking-migration は v2.1.282 以降。

/workflow-authoring

公式ドキュメント ↗

/workflow-authoring

Claude が必要に応じて自動で呼ぶこともあります

何をするか
dynamic workflow のスクリプトを書くための参照資料(スクリプト API、再開の挙動、品質パターン、作例)を読み込みます。
いつ使うか
通常は Claude がスクリプトを書く前に自分で読みます。保存したスクリプトを手で編集する前に、自分で呼んでおくと使えます。
使い方の例
/workflow-authoring

dynamic workflows が有効なときだけ現れ、v2.1.248 以降が必要です。

標準ワークフロー(スキルとは別枠)

コマンド一覧で Workflow と印が付くのはこれ1つです。スキルではなく、同梱の dynamic workflow として多数のサブエージェントを背景で動かします。

/deep-research

公式ドキュメント ↗

/deep-research <question>

何をするか
質問を複数の角度に分けて Web 検索を広げ、見つけた情報源を取得して相互に突き合わせ、出典付きの報告を1本にまとめます。突き合わせで否定された主張は除かれ、レート制限などで検証できなかった主張は unverified と明示されて残ります。
いつ使うか
一次ソースを複数当たって比較したい調査に使います。背景で走るので、その間もセッションは使えます。
使い方の例
/deep-research NestJS で gRPC を使うときの推奨構成と根拠

自分が呼んだときだけ動きます(v2.1.218 より前は Claude が自分で始めることもありました)。WebSearch ツールが使える必要があります。多数のエージェントを起こすので、1回で会話より明らかに多くのトークンを使い、プランの使用量に数えられます。/workflows で進行とエージェントごとのトークン数を見て、途中で止められます。dynamic workflows は有料プラン・Anthropic API・Bedrock などで使え、Pro では /config の Dynamic workflows 行で有効にします。

よく使う組み込みコマンド

スキルではなく、固定の処理を直接実行するコマンドです。作業の段階ごとに並べています。

最初のセッション

リポジトリで初めて Claude Code を開いたときに一度やっておく設定です。CLAUDE.md、MCP サーバー、権限ルール。

/init

公式ドキュメント ↗

/init

何をするか
プロジェクトの CLAUDE.md の雛形を生成します。Codex や Gemini CLI の設定が見つかれば /import での取り込みを提案します。
いつ使うか
リポジトリで最初のセッションを開いたときに使います。生成後は /memory で手直しします。
使い方の例
/init

CLAUDE_CODE_NEW_INIT=1 を設定すると、スキル・フック・個人メモリファイルまで案内する対話式になります。

/memory

公式ドキュメント ↗

/memory

何をするか
CLAUDE.md を編集するほか、auto memory の有効・無効の切り替えとその内容の確認を行います。
いつ使うか
/init で作った CLAUDE.md を育てるときや、Claude が勝手に覚えた内容を確認したいときに使います。
使い方の例
/memory

/mcp

公式ドキュメント ↗

/mcp [reconnect (<server>|all)|enable|disable [<server>|all]]

何をするか
MCP サーバーの接続状態と OAuth 認証を管理します。引数なしで一覧を開き、reconnect/enable/disable を付ければ一覧を開かずに状態を変えられます。
いつ使うか
プロジェクトが使うサーバーを最初に設定するときと、接続に失敗したサーバーをまとめて再試行したいときに使います。
使い方の例
/mcp
/mcp reconnect all
/mcp disable github

-p(非対話)でも使え、その場合は引数なしで状態の要約を文字で出します(v2.1.205 以降)。

/permissions別名: /allowed-tools

公式ドキュメント ↗

/permissions

何をするか
ツールの allow / ask / deny ルールをスコープ別に見て追加・削除する対話画面を開きます。作業ディレクトリの管理や auto mode の拒否履歴もここです。
いつ使うか
承認のルールを決める最初の段階と、承認プロンプトが多すぎると感じたときに使います。
使い方の例
/permissions

Claude が応答中に打ってもすぐ開き、同じターンの次のツール呼び出しから適用されます(v2.1.234 以降)。

作業中

1つのタスクを進めている間に使うもの。計画モード、モデルと推論量、コンテキストの確認と圧縮、脇道の質問、差分と巻き戻し。

/plan

公式ドキュメント ↗

/plan [description]

何をするか
プロンプトから直接 plan mode に入ります。説明を添えると、そのタスクの計画からすぐ始まります。
いつ使うか
大きな変更に手を付ける前に、まず計画を出させて確認したいときに使います。
使い方の例
/plan
/plan fix the auth bug

/model

公式ドキュメント ↗

/model [model]

何をするか
モデルを切り替え、新しいセッションの既定として保存します。引数なしでピッカーが開き、行で s を押すとそのセッションだけの切り替えになります。
いつ使うか
タスクの重さに応じてモデルを変えたいときに使います。
使い方の例
/model
/model sonnet

-p ではモデル名を引数に渡す形だけで、そのセッション限りで既定には保存されません(v2.1.205 以降)。

/effort

公式ドキュメント ↗

/effort [level|auto|status|ultracode [on|off]]

何をするか
推論量(effort level)を low〜xhigh、max、auto に設定します。status で現在値を表示し、ultracode でセッション内の ultracode を on/off します。
いつ使うか
簡単な作業で待ち時間を減らしたい、あるいは難しい箇所で深く考えさせたいときに使います。
使い方の例
/effort high
/effort status
/effort ultracode on

max はセッション限りです。on/off の引数と現在レベル維持は v2.1.284 以降。-p でも使えます。

/context

公式ドキュメント ↗

/context [all]

何をするか
コンテキストの使用状況を色付きグリッドで表示し、重いツールやメモリの肥大、容量の警告も出します。
いつ使うか
会話が長くなって動きが鈍いと感じたら、まずこれで何が窓を埋めているかを見ます。
使い方の例
/context
/context all

fullscreen モードでは項目別の内訳が畳まれるので、all を付けて広げます。

/compact

公式ドキュメント ↗

/compact [instructions]

何をするか
ここまでの会話を要約してコンテキストを空けます。要約で何を残すかの指示を添えられます。
いつ使うか
同じタスクを続けたいが窓が埋まってきたときに使います。別のタスクに移るなら /clear のほうです。
使い方の例
/compact
/compact 認証まわりの決定事項を残して

/btw

公式ドキュメント ↗

/btw [question]

何をするか
いまのセッションについて、会話の履歴に残さずに脇の質問をします。質問なしで打つと直近の脇質問を見返せます。
いつ使うか
「この関数どういう意味だっけ」のような、本線のコンテキストを汚したくない一言の確認に使います。
使い方の例
/btw このエラーは無視していい?
/btw

質問なしの形は v2.1.212 以降。

/diff

公式ドキュメント ↗

/diff

何をするか
作業ツリーの変更を、Claude がここまでに加えた編集も含めて確認します。
いつ使うか
出荷前にまず何が変わったかを眺め、そのあと /code-review に進む、という順で使います。
使い方の例
/diff

/rewind別名: /checkpoint, /undo

公式ドキュメント ↗

/rewind

何をするか
会話とコードの一方または両方を以前のチェックポイントに戻します。選んだメッセージ以降を要約することもできます。
いつ使うか
Claude の変更が方向違いだったと分かったときに使います。
使い方の例
/rewind

背景で走った forked skill の編集はチェックポイントの外なので、/rewind では戻せず git で戻します。

並行と背景

作業を脇に逃がす3つの形。背景の仕事を一覧する、セッションごと背景に移す、会話を継いだサブエージェントに任せる。

/tasks別名: /bashes

公式ドキュメント ↗

/tasks

何をするか
このセッションの背景の仕事を一覧して管理します。終わったサブエージェントも含まれます。
いつ使うか
サブエージェントや背景コマンドが何本走っているかを確かめたいときに使います。
使い方の例
/tasks

Claude が応答中でも、割り込まずにすぐ実行されます。

/background別名: /bg

公式ドキュメント ↗

/background [prompt]

何をするか
いまのセッションを背景エージェントとして切り離し、ターミナルを空けます。切り離す前に1つ指示を送ることもできます。
いつ使うか
長い作業を走らせたまま別のことをしたいときに使います。様子は claude agents で見ます。
使い方の例
/background
/background テストが全部通るまで続けて

会話を複製して別の背景セッションにしたいなら /fork です。

/subtask

公式ドキュメント ↗

/subtask <task>

何をするか
会話全体を引き継いだ背景サブエージェント(forked subagent)を起こして任せます。終わると結果がこの会話に戻ってきます。
いつ使うか
本線を続けながら、文脈を知っている誰かに脇の仕事を頼みたいときに使います。
使い方の例
/subtask この PR の説明文を下書きして

v2.1.212 以降。agent view を切っていると使えず、その場合は /fork がこの挙動になります。

出荷前

差分のセキュリティ確認と、クラウドでの深いレビュー。バグ探しの /code-review と整理の /simplify は標準スキル側にあります。

/security-review

公式ドキュメント ↗

/security-review

何をするか
いまのブランチと origin の既定ブランチとの差分を、インジェクション・認証・情報露出といった脆弱性の観点で分析します。
いつ使うか
PR を出す前の最後の確認として、/code-review と並べて使います。
使い方の例
/security-review

origin リモートが必要で、無いと ambiguous argument で失敗します。この組み込みコマンドは /init と同様に Skill ツール経由で Claude からも呼べます。

/ultrareview

公式ドキュメント ↗

/ultrareview [PR or branch]

何をするか
クラウドのサンドボックスで多エージェントの深いレビューを行います。PR 参照や比較元のブランチを渡せます。
いつ使うか
大きな PR をローカルの /code-review より時間をかけて見たいときに使います。
使い方の例
/ultrareview
/ultrareview 1234

推奨の呼び方は /code-review ultra で、こちらは別名です。Pro/Max は無料枠3回のあと usage credits が要ります。

セッション間

いまの会話を終える、戻る、分ける。/clear は新規、/resume は過去、/branch は分岐して乗り換え、/fork は複製を背景へ。

/clear別名: /reset, /new

公式ドキュメント ↗

/clear [name]

何をするか
空のコンテキストで新しい会話を始めます。名前を付けると、前の会話が /resume の一覧でその名前になります。
いつ使うか
別のタスクに移るときに使います。プロジェクトのメモリは残ります。同じタスクで窓だけ空けたいなら /compact です。
使い方の例
/clear
/clear auth-refactor

/resume別名: /continue

公式ドキュメント ↗

/resume [session]

何をするか
ID か名前で以前の会話に戻るか、セッションの一覧を開きます。背景セッションは bg の印付きで並びます。
いつ使うか
途中で止めた作業を再開するときに使います。
使い方の例
/resume
/resume auth-refactor

まだ走っている背景セッションを選ぶと、いまの会話が背景に回り、このターミナルがそちらに接続します(v2.1.285 以降)。

/branch

公式ドキュメント ↗

/branch [name]

何をするか
いまの会話をこの時点で分岐させ、分岐側に切り替えます。元の会話はそのまま残り、/resume で戻れます。
いつ使うか
別の方針を試したいが、ここまでの会話を失いたくないときに使います。
使い方の例
/branch
/branch try-redis

/fork

公式ドキュメント ↗

/fork [prompt]

何をするか
いまの会話を複製して新しい背景セッションにし、自分はここで作業を続けます。プロンプトを渡せば複製がすぐ動き出します。
いつ使うか
同じ文脈で別の作業を並行させたいときに使います。切り替えて自分で進めるなら /branch、結果をこの会話に戻したいなら /subtask です。
使い方の例
/fork
/fork 同じ変更を v1 ブランチにも当てて

v2.1.212 以降。複製は原則として自分の worktree を作ってからコードを変えます(v2.1.221 以降)。agent view を切っていると forked subagent の起動になります。

困ったとき

設定の健診 /doctor と実行時の /debug は標準スキル側にあります。ここは報告・状態確認・変更履歴。

/feedback

公式ドキュメント ↗

/feedback [report]

何をするか
Claude Code への意見やバグを送ります。どこまでセッション履歴を含めるかを選び、同意画面で確認してから送信されます。
いつ使うか
再現できる不具合に当たったときに、セッションの文脈付きで報告するのに使います。
使い方の例
/feedback
/feedback /compact 後にスキルの内容が消える

/bug(別名 /share)も同じダイアログを開きます。Anthropic に直接つながっていない(サードパーティ経由などの)場合は ~/.claude/feedback-bundles/ に書き出され、自分で送る形になります。

/status

公式ドキュメント ↗

/status

何をするか
版、モデル、アカウント、接続状況を示す Status タブを開きます。背景セッションかどうかも Session kind 行で分かります。
いつ使うか
いまどのモデル・どの認証で動いているかを確かめたいときに使います。応答中でも動きます。
使い方の例
/status

組織の allowManagedPermissionRulesOnly で無視された allowed-tools を持つスキルも、ここに列挙されます(v2.1.282 以降)。

/release-notes

公式ドキュメント ↗

/release-notes

何をするか
変更履歴を版ごとのピッカーで見ます。表示はトランスクリプトに出るだけで、Claude が見る会話には入りません。
いつ使うか
「この機能は自分の版で使えるか」を確かめたいときに使います。
使い方の例
/release-notes

スキルとプラグインの管理

スキルの一覧と可視性、コンテキストコスト、再読み込み、プラグイン、フック、サブエージェント、クラウドの定期実行(routines)。

/skills

公式ドキュメント ↗

/skills

何をするか
使えるスキルを一覧し、名前・説明・出所で絞り込めます。t でトークン数順に並べ、Space か Enter で各スキルの見え方(Claude と / メニューへの表示)を切り替え、Esc で保存します。
いつ使うか
どのスキルが読み込まれているか、claude.ai から同期されたものはどれかを確かめるときに使います。
使い方の例
/skills

見え方の切り替えは .claude/settings.local.json の skillOverrides に書かれます。プラグインのスキル、disable-model-invocation: true のスキル、managed settings か --settings フラグで skillOverrides が指定されたものは切り替えられません。

/skill-doctor

公式ドキュメント ↗

/skill-doctor

何をするか
各スキルがコンテキストに占めるコストと、どれくらい呼ばれているかを示し、切る候補を見つけます。対話セッションでは /plugin の Stats タブに開きます。
いつ使うか
スキルが増えて説明文が切り詰められている、あるいは毎ターンのコストを減らしたいときに使います。
使い方の例
/skill-doctor

v2.1.252 以降、かつ feature flag を取得するセッションが必要です。Remote Control 経由では使えず、セッションが動いているマシンのターミナルで実行します。標準スキルと enterprise スキルは対象外です。

/reload-skills

公式ドキュメント ↗

/reload-skills

何をするか
スキルとコマンドのディレクトリを再走査し、セッション中にディスクへ追加・変更したスキルを再起動なしで使えるようにします。
いつ使うか
セッション開始時に無かったスキルディレクトリを新しく作ったときに使います。既存ディレクトリ内の変更は監視で自動反映されます。
使い方の例
/reload-skills

/plugin別名: /plugins, /marketplace

公式ドキュメント ↗

/plugin [subcommand]

何をするか
プラグインの管理画面を開きます。list のように結果をその場に出すサブコマンドや、install・manage のように該当タブを開くサブコマンドもあります。
いつ使うか
公式マーケットプレイスからプラグインを入れる、使っていないものを切るときに使います。
使い方の例
/plugin
/plugin install skill-creator@claude-plugins-official
/plugin list

対話セッションのみで、-p では使えません。/plugin install <plugin> は Discover タブでそのプラグインの詳細を開く形です。インストール時に有効化まで済むこともあり、必要なら要約に /reload-plugins を打つよう出ます。

/reload-plugins

公式ドキュメント ↗

/reload-plugins [--force]

何をするか
有効なプラグインを再読み込みし、保留中の変更を再起動なしで反映します。再読み込みで MCP ツールの構成が変わりプロンプトキャッシュが無効になる場合は警告して止まるので、--force で押し切ります。
いつ使うか
/plugin の画面の外でプラグインを入れた・更新した・ディスク上で編集したあとに使います(別ターミナルの claude plugin コマンドなど)。/plugin の画面内で変更して閉じたときは自動で走ります。
使い方の例
/reload-plugins
/reload-plugins --force

/hooks

公式ドキュメント ↗

/hooks

何をするか
設定されているフックを一覧で確認します。
いつ使うか
どのイベントに何が仕掛かっているかを見るときに使います。追加や編集は /update-config に言葉で頼めます。遅いフックの検出は /doctor の仕事です。
使い方の例
/hooks

/agents

公式ドキュメント ↗

/agents

何をするか
サブエージェントの作成や管理は Claude に頼むか .claude/agents/ または ~/.claude/agents/ を直接編集するように、という案内を出します。
いつ使うか
v2.1.197 以前は対話式の作成画面でしたが、いまは Claude に「〜という subagent を作って」と頼むのが公式の案内です。
使い方の例
/agents

/schedule別名: /routines

公式ドキュメント ↗

/schedule [description]

何をするか
クラウドで動く routines(定期実行や GitHub イベント起動の Claude Code)を作成・更新・一覧・実行します。設定は Claude との対話で進みます。
いつ使うか
ラップトップを閉じていても走らせたい定期作業に使います。セッション内の軽いポーリングなら /loop です。
使い方の例
/schedule 毎朝9時に依存パッケージの脆弱性を確認する

routines は研究プレビューです。claude.ai のサブスクリプション(Pro/Max/Team/Enterprise)でのログインが必要で、Console API キーやクラウドプロバイダ(Bedrock など)経由のセッションでは使えず、その旨のメッセージか Unknown command が返ります。実行は対話セッションと同じくサブスクリプションの使用量を消費します。最小間隔は1時間。各実行は新しいクラウドセッションなので ~/.claude/skills/ の個人スキルは読まれません。

使い方

呼び方: /名前 と引数、自動発動、プラグインの名前空間

スキルはメッセージの先頭に /名前 と打って呼びます。名前の後ろに続けた文字がそのまま引数になり、スキル本文の $ARGUMENTS に展開されます。/code-review high 1234 の high と 1234 がその例です。

もう1つの入口は自動発動です。各スキルの description が常にコンテキストに載っていて、話題が合うと Claude が自分で本文を読み込みます。標準スキルでは、/claude-api はコードが anthropic や @anthropic-ai/sdk を import していると自動的に有効になり、/artifact-capabilities と /workflow-authoring は通常 Claude が自分で読み込む、と公式に書かれています。逆に /verify と /deep-research は自分が呼んだときだけ動きます。

プラグインのスキルは /plugin-name:skill-name の形で名前空間付きになり、同名の自作スキルと衝突しません。claude.ai から同期されたスキルは /名前 でも /anthropic-skills:名前 でも呼べますが、他のコマンドが短い名前を使っていると長い名前だけになります。

v2.1.199 以降は /skill-a /skill-b 引数 のように先頭に最大6個まで並べられ、末尾の文字が各スキルの引数として渡ります。ただし forked subagent として走る /code-review のようなスキルで並びは打ち切られます。いま読み込まれているスキルの一覧は /skills で見ます。

打ち方の例

/code-review high 1234        # 標準スキルに引数
/loop 20m /review-pr 1234     # スキルの引数に別のスキル
/my-plugin:review             # プラグインのスキル
/anthropic-skills:pdf         # claude.ai から同期されたスキルの完全名
/write-tests /fix-issue 123   # 2つ並べて 123 を両方に渡す
公式ドキュメント ↗

標準スキルを止める・隠す: disableBundledSkills と skillOverrides

標準スキルと同梱ワークフローをまとめて外すには settings.json に disableBundledSkills: true を書きます。/init のような組み込みコマンドは自分では打てたままで、Claude からは見えなくなります。プラグイン・.claude/skills/・.claude/commands/ のスキルには影響しません。

/doctor だけは disableBundledSkills でも打てたままです(v2.1.205 以降)。隠したいときは環境変数 DISABLE_DOCTOR_COMMAND か、skillOverrides で doctor を off にします。

1つずつ扱うなら skillOverrides です。値は on(名前と説明を Claude に見せる)、name-only(名前だけ)、user-invocable-only(Claude には隠し自分は打てる)、off(両方から隠す)の4つ。/skills 画面で Space を押して切り替えると .claude/settings.local.json に書かれます。プラグインのスキルは対象外で、/plugin で管理します。

ユーザー・プロジェクト・ローカルの settings では別名は見ません。review と書いても /code-review の別名としては効かず、review という名前のスキルに当たるだけです。managed settings と --settings で渡したファイルでは、checkup のような別名でも本体の /doctor に適用されます(v2.1.260 以降)。

settings.json の断片

{
  "disableBundledSkills": false,
  "skillOverrides": {
    "doctor": "off",
    "dataviz": "user-invocable-only",
    "legacy-context": "name-only"
  }
}
公式ドキュメント ↗

自作スキルの作り方: SKILL.md の最小例と frontmatter

スキルは <場所>/<name>/SKILL.md の1ファイルから始まります。先頭行から --- で囲んだ YAML frontmatter、その後ろに Claude に読ませる Markdown の手順です。frontmatter のフィールドはすべて任意ですが、description だけは書いておくのが推奨です。Claude はこれを見て自動発動するか決めます。

コマンド名はディレクトリ名、または frontmatter の name です。本文の !`コマンド` の行は、Claude が読む前に Claude Code がそのコマンドを実行して出力に置き換えます(dynamic context injection)。

主なフィールド: name(/ メニューに出る名前)、description(何をするか・いつ使うか。when_to_use と合わせて 1,536 文字で切られます)、disable-model-invocation: true(自分だけが呼べる。デプロイやコミットのような副作用のある手順向け)、user-invocable: false(Claude だけが呼ぶ背景知識向け)、allowed-tools(そのスキルを呼んだターンの間だけ、列挙したツールを承認なしで使える。次のメッセージで消える)、context: fork(別のサブエージェントで実行。agent で種類を選び、background: false で結果を待つ)、arguments(名前付き引数。$issue のように本文で使う)、argument-hint(補完時のヒント)、paths(一致するファイルを扱うときだけ自動発動)、model(そのターンの残りだけ上書き)、effort(スキルが有効な間、セッションの effort を上書き)。

一度読み込まれた本文は会話に残り続け、Claude Code はファイルを読み直しません。毎ターンのコストになるので本文は簡潔に、重要な指示は上に置き、長い参考資料は同じディレクトリの別ファイルに逃がして本文からリンクします。

frontmatter の YAML が壊れていてもスキルは読み込まれますが、フィールドは空になり自動発動しなくなります。claude plugin validate .claude/skills で構文を確かめられます(v2.1.233 以降)。

.claude/skills/nest-module/SKILL.md の最小例

---
name: nest-module
description: NestJS のモジュール一式(module/controller/service/spec)を足す。ユーザーが「〜モジュールを作って」と言ったときに使う。
arguments: [module]
argument-hint: "[module-name]"
allowed-tools: Bash(npx nest g *)
---

## 既存の構成

!`ls src`

## 手順

1. `npx nest g module $module` を実行する
2. `npx nest g controller $module --no-spec` と `npx nest g service $module --no-spec` を実行する
3. 生成された service に対する spec を書く
4. app.module.ts に import が追加されたことを確認する
公式ドキュメント ↗

置き場所と優先順位: 同名のときどれが勝つか

置く場所で読み込まれる範囲が決まります。enterprise(managed settings のディレクトリ内 .claude/skills/、組織の全マシン)、personal(~/.claude/skills/、このマシンの全プロジェクト)、project(.claude/skills/、そのリポジトリ。コミットしてチームに配る)、nested(<subdir>/.claude/skills/、そのサブディレクトリ以下で始めたセッション。上から始めた場合はそこのファイルを触ったときに読み込まれる)、additional directory(--add-dir で渡したディレクトリ)、plugin(<plugin>/skills/、/plugin-name:skill-name として)、claude.ai account(サインインしたセッションに同期)。

同じ名前が複数あるときの順位: enterprise > personal > project です。~/.claude/skills/deploy と .claude/skills/deploy が両方あれば /deploy は personal のほうを走らせます。

自作スキルと標準スキルが同名なら自作が勝ちます。組み込みコマンドとの同名も、ローカルのターミナルセッションでは自作が勝ちます。ただし別名までは奪えません。project に code-review を置けば /code-review は自作になり、/review は依然として標準のものを呼びます。.claude/commands/deploy.md と .claude/skills/deploy/ が両方あればスキルが勝ちます。

両方生きる組み合わせもあります。project 直下と nested の同名スキルは両方読み込まれ、/deploy は直下、/apps/web:deploy は nested を指します。プラグインのスキルは名前空間が別なので常に共存します。claude.ai から同期されたスキルは最も弱く、短い名前を他のどれかが使っていれば /anthropic-skills:名前 でしか呼べません。

personal のスキルは Cowork やクラウドセッション(routines を含む)では読まれません。そちらで使いたいなら claude.ai のアカウントで有効にするか、リポジトリの .claude/skills/ にコミットします。

置き場所の一覧

/etc/claude-code/.claude/skills/<name>/SKILL.md   # enterprise(managed settings 内。Linux の例)
~/.claude/skills/<name>/SKILL.md                  # personal
.claude/skills/<name>/SKILL.md                    # project
apps/web/.claude/skills/<name>/SKILL.md           # nested → /apps/web:<name>
<plugin>/skills/<name>/SKILL.md                   # plugin → /<plugin>:<name>
~/.claude/skills/synced/                          # claude.ai から同期(手で編集しない)
.claude/commands/<name>.md                        # 旧形式。今も動く
公式ドキュメント ↗

/skill-doctor でコストを見る

スキルの一覧(名前と説明)は、使う・使わないに関係なく毎ターンのコンテキストに載ります。予算はモデルのコンテキストウィンドウの1%で、あふれると呼ばれる回数が少ないスキルから説明文が落とされ、Claude が自動発動の判断に使う手がかりが消えます。

/skill-doctor は、各スキルのコンテキストコストと呼ばれた回数を出し、一度も呼ばれていないものをどこで切れるかまで示します。対話セッションでは /plugin の Stats タブに開き、-p では文字で出ます。標準スキルと enterprise スキルは対象外で、最近使っていないプラグインも列挙されます。

減らす順番は、公式の案内どおり「切れる場所が示されたもののうち、コストの高いものから」です。切り方は skillOverrides で off か name-only、プラグインなら /plugin で無効化。一覧全体のコスト見積もりは /doctor でも出ます。

必要な版は v2.1.252 以降で、feature flag を取得できるセッションに限ります。Remote Control 経由(スマホやブラウザ)では使えないので、セッションが動いているマシンのターミナルで打ちます。

見てから切るまで

/skill-doctor          # コストと使用回数を見る
/skills                # Space で name-only / user-only / off を切り替え、Esc で保存
/context               # Skills 行で一覧の実サイズを確認
公式ドキュメント ↗

/run・/verify・/run-skill-generator は3つで1組

/run はアプリを起動して変更が動く様子を見せ、/verify はビルドして起動し、変更が意図どおりか観察で判定します。どちらも設定なしで動き、プロジェクトの種類や README、package.json、Makefile から起動方法を推測しますが、DB や env ファイル、複数段のビルドが要るプロジェクトでは推測が外れます。

/run-skill-generator はその推測を手順に置き換えます。クリーンな環境からアプリを立ち上げ、通ったインストールコマンド・環境変数・起動スクリプトを .claude/skills/run-<name>/ にプロジェクト用スキルとして保存します。以後は /run も /verify も他のエージェントもこの手順に従います。プロジェクトごとに1回、起動手順が変わったらもう1回です。

/verify 自身も手順を残します。記録が無い状態でビルドと操作に成功すると、.claude/skills/verify/SKILL.md(モノレポなら触ったパッケージの中)に書き出し、リポジトリ直下のそれは標準の /verify を置き換えます(v2.1.200 以降)。Claude がこのファイルを編集するのは、コマンドが失敗したなど自分の手順が間違っていたときだけなので、セッションごとの差分が出ずにコミットできます(v2.1.205 以降)。

さらに v2.1.286 以降、セッション開始時に verify または simplify という名前のスキルが enterprise / personal / project / --add-dir の場所にあると、ドキュメントとテストの変更を除く各コミットの直前に Claude がそれを実行する指示を受けます。/verify が直下に残した記録はプロジェクトスキルなので対象で、標準の /verify と /simplify そのものや、プラグイン・claude.ai 同期のものは対象外です。disable-model-invocation: true を付けたスキルや includeGitInstructions を切った環境でもこの指示は出ません。

初回と2回目以降

# 初回(起動に DB や env が要るプロジェクト)
/run-skill-generator        # → .claude/skills/run-<name>/SKILL.md ができる

# 2回目以降
/run                        # 記録した手順で起動して見せる
/verify                     # 記録した手順で起動し、変更を判定する
                            # 記録が無ければ .claude/skills/verify/SKILL.md に残す
公式ドキュメント ↗

版の注意: 「Requires v2.1.xxx」を読む

Claude Code の公式ドキュメントは機能ごとに「Requires Claude Code v2.1.xxx or later」や「Before v2.1.xxx, ...」と書かれています。このページで扱った中では、/skill-doctor が v2.1.252、/workflow-authoring が v2.1.248、/design と /slides が v2.1.265、/doctor prompt-audit が v2.1.283、コミット前の verify/simplify 自動実行が v2.1.286、claude.ai スキルのターミナル同期が v2.1.273 です。

自分の版は claude --version で確かめます。このページを書いた時点の手元は 2.1.288 で、上の条件はすべて満たしています。ある版で挙動が変わった機能(たとえば /review は v2.1.223 より前(v2.1.222 以前)は別物、/fork は v2.1.212 より前(v2.1.161〜v2.1.211)は forked subagent の起動)は、古い版では説明と違う動きになります。

版ごとの変更点はセッション内の /release-notes で見られます。表示はトランスクリプトに出るだけで Claude の会話には入らないので、気軽に開けます。/doctor はリリースチャネル上の新しい版があるかも確認します。

確認の手順

$ claude --version      # 手元の版を確認

# セッション内で
/release-notes          # 版を選んで変更点を読む
/doctor                 # 新しい版の有無も含めて健診
公式ドキュメント ↗